こんな頭痛に要注意

脳の病気にともなっておきるもので、専門的には症候性頭痛といいます。いままで経験したことがないような非常に激しい頭痛におそわれます。
一刻も早く救急車などで病院へ直行しましょう。

頭をばっとで殴られたような痛みが突然おこり、吐き気や嘔吐をともなう症状…くも膜下出血
頭全体、とくに後頭部が強く痛み、うなじが硬くなって、身体を動かすと痛みが増す。そして38〜39度の熱が出るような症状…髄膜炎
頭痛や吐き気にともなって手足がしびれて感覚が鈍ったり、動かせなくなる。そして意識がぼんやりして、ろれつが回らないような症状…脳出血
頭全体や一部分の、重い感じや鈍痛が徐々に悪化していき、吐き気がないのに突然吐くような症状…脳腫瘍
思い返すと1〜2カ月前に頭を強く打った覚えがあり、頭痛のほかに手足の麻痺や尿失禁があるような症状…慢性硬膜下血腫


脳卒中とは

脳卒中は、脳の血管がつまったり、破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなって、細胞が死んでしまう病気です。その症状は意識障害、運動障害(半身が動かなくなる)、感覚障害(半身の感覚が鈍くなる)、平衡障害(ふらつき)、けいれん(大脳皮質が障害された場合)、視野障害(後頭部が障害された場合)、視力障害(眼の動脈が詰まった場合)、頭痛(出血した場合)、痴呆(多発性の脳卒中の場合)などがあります。症状としては、運動障害(片麻痺)が最も多くみられます。
脳卒中にはいくつかのタイプがあり、脳の血管が詰まるタイプの代表が脳梗塞、脳の血管が破れるタイプの代表が脳出血です。昔から、脳溢血という言葉がありますがそれは「血が溢れる」、つまり脳出血の事です。今は高脂血症や糖尿病などが増えたために、血管が詰まる脳梗塞の発症が多く見られます。
いずれにせよ、すぐ治療をしないと病気が進行して症状がひどくなるし、再発作が起きて命を失うこともあります。リハビリも早く始めないと、合併症が出て筋肉がこわばったり、症状が悪いままで固まったりしますので早いうちに治療やリハビリを始めることで、その効果はアップします。


脳梗塞

脳を養う血管が詰まるタイプで、次の3種類があります。
1.脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ「アテローム血栓性梗塞」
2.脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まってしまう「ラクナ梗塞」
3.心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさぐ「心原性脳塞栓症」などがあります。


脳出血

脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまうタイプです。高血圧や、年をとって脳の血管が弱くなり、血管が破れることが原因となる場合が多くみられます。日中、活動しているときに、頭痛やめまい、半身マヒ、意識障害などが起こります。


くも膜下出血

脳をおおっている3層の膜(内側から、軟膜、くも膜、硬膜)のうち、くも膜と軟膜のあいだにある動脈瘤が破れ、膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫します。脳動脈瘤が出血の原因の場合もあります。突然激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりやすく、意識がなくなり急死することもあります。


一過性脳虚血発作

脳の血管が詰まるタイプのうち、24時間以内に回復するものです。脳梗塞の前触れ発作ともいわれます。一時的に片方の目が見えなくなったり、ろれつがまわらない、半身がいうことをきかなくなるなどの症状が起こり、再び血液が流れると症状もなくなります。